「由香里の気持ち、長谷川くんに届くといいね」


あたしは、心から由香里を応援することにした。



その帰り。

地元の南山駅に着いたのは、夜の7時半だった。


「あっ、そうだ…」


あたしは小声で呟くと、そのまま駅前にあるカフェcoco-toに向かった。


営業時間は7時までだから、入口のドアには“close”と書かれた札がかかっていた。


裏口へまわると…。