窓際のこの席は、太陽の温かい光が差し込んできて、ポカポカして心地がよかった。



「昨日の続きになって、ひなには悪いんだけど…」


ブラックコーヒーのカップをコトンとテーブルに置くと、由香里が申し訳なさそうに話し出した。


「昨日ひなが言ってた、恋愛感情を持った生徒って…。もしかして…涼?」


長谷川くんの名前を聞いて、急に喉がキュッと狭くなったような気がした。