…あれ。

あたし…、泣いてる…?


あたしの膝の上には、ポタポタと雫が落ちていた。


「…なんであたし、泣いてるんだろう……」


拭っても拭っても、溢れ出す涙。


あたし…、先生になるって決心したのに…。

だから、…泣く必要なんてないのに。


でも本当は、この涙の訳を…自分が一番よく理解していた。


きっと、…心が泣いてるんだね。

やっと、3人が好きだって気づいたのに…。