「ひなとこうして2人で話すのも、久しぶりだね」

「そうだね!」


あたしたちは、一口飲む。


洋楽のBGMに耳を傾けていると、由香里が先に口を開いた。


「ひな、今日元気ないと思ったんだけど、それって私の気のせい?」

「…え」


不意を突かれた質問に、思わず言葉に詰まる。


「今日のひな、なんか無理して元気でいるみたいだったから」


由香里は、優しく微笑んだ。