「否定する気?端から見れば、あの3人に対して、恋愛感情に似たものがあったと思うけどなぁ~」


あたしを嘲笑う、笹野くん。


「…だから、それはー…」

「自分で気づいてないだけだろ?その気持ちに、自覚してない教師の方が問題だろっ」


笹野くんはあたしから離れると、床に置いていたバッグを肩にかけた。


「言っとくけど、俺はもともと教師になる気なんかねぇんだよ」