その目はまるで、あたしの心を見透かしているかのようだった。


「“ただの生徒”なら、そんな風にはならねぇよなぁ?」


…なにも、言い返せなかった。

実際、そうなっていたのは…事実だから。


「自分も隠れて、3人に贔屓してるクセに、偉そうに俺に説教してんじゃねぇよ!」


笹野くんは、横にあったゴミ箱を蹴飛ばした。


贔屓…だなんて……。


「…違う!あたしはっ…!!」