すると、その言葉を聞いた笹野くんは、あたしを睨みつけた。


「…俺が、教師失格だと?」

「…そうだよ!」


そのとき、あたしの左頬をなにかが掠めた。

それと同時に、壁にドンッ!と鈍い音が響く。


驚いて目を向けると、それは笹野くんの拳だった。


「それなら、あんたはどうなんだよ!?」

「あたし…?」

「あんただって、あの3人に特別な気持ちを持ってんだろ!?」