ひなちゃんは否定してたのに、詳しく話も聞かんと一方的に勘違いしてた。


ほんま、俺…アホや。


「ひなに謝らねぇとっ…!」


思い立ったように、険しい顔をした絢斗が立ち上がった。


「待てよ」


その絢斗の肩を、涼が掴んだ。


「もう昼休みも終わるんだし、謝るのはあとにしたら?」

「…けどよぉ!」

「それよりも、ほかに秋月さんを喜ばせる方法があるだろ?」