関係は切ってからも、友だちとしては接してたから。


美姫の気持ちに少しでも気づいてやれてたら、美姫は笹野先生とあんな約束せぇへんかったんとちゃうかって思うと、…自分が嫌でたまらんかった。


「もう遅いっ!!」って、怒鳴られても仕方ない。

悪いのは、…俺やねんから。


…しかし。


「…桔平。謝らないでよ……」


俺が恐る恐る顔を上げると、なぜか美姫は微笑んでた。