「で…でも、も……いぶ前のこと…し、桔平く…もあたしのこ…なん……んとも…ってな…よ…」


はっきりと言葉は聞き取れへんけど、…美姫とひなちゃんの声や。


どうやら、言い争ってるみたいやった。


ここは、俺が仲介役に入って…。

そう思って、出ようとした。


そのとき…。


「だって桔平は、美姫の好きな人だよ…?その好きな人が見せる特別な顔くらい、すぐにわかるよ…」