ひなちゃんの頼みなら、断れへんわ。



「…絢斗、少し落ち着きって」


俺は、絢斗の肩に手を置いた。


「うっせぇ!」


しかし、その手をすぐに振り払われる。


まだ絢斗のヤツ、頭に血が上ってるなぁ…。

もとから、キレやすいタチやけども。


「っていうか、お前らもバカだろ?あんな女のどこがいいんだよ?」


そこに、火に油を注ぐような笹野先生の言葉。