勝手に手が出ても、おかしくはない。


すると、ひなちゃんは俺と涼に視線を向けた。


「…ごめんっ。ここ、お願い…!」


ひなちゃんはそう言うと、昇降口の方へ走って行った。


なんか、思い出したことでもあるんやろうか…。


ってことは、さっき送られた視線は、キレてる絢斗をなだめるようにってゆう合図やんな?


ほんまは、笹野先生を袋叩きにしたいところやけど…。