これは、手で口を塞がれたひなちゃんの声やった。


確かに、ひなちゃんが激しく抵抗してるようにも見えた。


「…けど、そんな嫌がる必要なんかある?」

「桔平の言う通りだな。秋月さんと笹野先生は付き合っー…」

「…違ぇよ!!今、俺らの目の前で、ひなが襲われようとしてんだよっ!!」


絢斗は俺たちに怒鳴ると、角から保健室前に向かって走り出した。


襲われようとしてる…?