涼は目を背ける。


「それに、おそらくこのあともガーゼが必要になるだろうし…。神龍寺くん、保健室から取ってきてくれる?」

「へっ!?俺…!?」

「だってあなた、保健委員じゃない」

「そうだけどぉー…」


つまらなさそうに、口を尖らす絢斗。


すると突然、両膝を抱え込んで痛がり始めた。


ついさっきまで、「もうこれでいい」って言ってたとこやんっ。