「先生、大げさだなー」

「大げさなことありません。…あら?ガーゼがさっきので最後だったのかな…」


救急箱の中身を次々と出していき、ガーゼを探す先生。


しかし、絢斗の片方の膝に使ったものが最後で、ガーゼが切れてしまったようやった。


「じゃあ、もうこれでいいよ!」


絢斗が、片方の傷口を見せたまま立ち上がった。


「やめて。見てるこっちが痛いから」