翼と絢斗は、並んで長イスに座った。


「秋月くんの方は大したことないけど、神龍寺くんの方はすごいわねー」


先生は、まじまじと絢斗の傷口を眺める。


翼は消毒をして、絆創膏を渡されただけで手当ては済んだ。

しかし絢斗の傷口は、とても絆創膏では収まらへんほどの大きさ。


先生は救急箱から、ガーゼと白いテープを取り出した。

そしてテープを切って、ガーゼを膝に貼っていく。