「それなら、絢斗も手当てしてもらえば?」

「俺は、大丈夫だっつーの!」


と言っているが、絢斗の両膝は血が滲み出てるどころか、流れ出ていた。


試合中、ダイナミックにスライディングして、ボール拾ってたもんな。


「ついでだし、診てもらえっ」

「えー…」


拒む絢斗を連れて、俺たちは本部のテントに向かった。



「消毒してくださーいっ」

「じゃあ、ここに座って」