確かに決勝戦で、今みたいなボロボロのプレーしてたら、絶対に負ける…。

昼休みのうちに、調子戻しとかなっ。



「メシ、食いに行く?」


涼が、絢斗の腕を引っ張って立たせる。


「その前に、本部寄っていい?」

「翼、どうかしたん?」

「さっき擦りむいたから、消毒してもらおうと思って。本部に、保健室の先生いるだろ?」


翼の腕から、血が滲み出てた。