絢斗も不思議そうに、首を傾げる。


普段通りにサーブを打ったのに、まるでボールが勝手にアウトコースへ飛んで行ったかのような口ぶり。


「まぁ、ドンマイドンマイ!」


機械とちゃうんやし、だれしも失敗の1つや2つはするもん。


それに、まだ7ポイント差もある。

1ポイント失っただけで、また引き離せる。


…やけど、そのあとも相手サーブを受けた涼が、まさかのレシーブミスをした。