昨日のキスの現場を見て、一番取り乱してたのは絢斗やった。


でも絢斗なりに冷静になって、ひなちゃんの話を聞こうとしてるみたいやった。


ひなちゃんは、嘘をつけへん素直なコ。


もし…、あのキスがやましくないものなら、きっと俺らに話してくれるはず。


俺はそう信じてた。


しかし…。


「…昨日の放課後は、小部屋で大学に提出する活動実績を書いてたけど……」