「ねぇ、あれって雲?」

「いや。吹雪いてるんだろ」


ひなちゃんと涼の会話を聞いて、俺も頂上に目を移した。


確かに、山には白い靄のようなものがかかって、山頂は隠れて見えへんかった。


でも、まぁリフトもゴンドラも動いてるし、大丈夫やろ!


俺たちは、山頂に向かった。



山頂に着くと、思ったより風が強かった。


舞い上がる雪。

その雪が、体に叩きつけられる。