せっかく絢斗と涼は洗面所で、この部屋には俺ら2人だけやのにっ。


俺は、立ち上がるひなちゃんの腕を掴んで、グイッと自分の方へ引き寄せた。


「…きゃっ!」


そして、ひなちゃんがベッドに倒れた直後に、上から掛け布団を被せた。


ひなちゃんの腰に手をまわし、後ろから抱きしめる。


「ひなちゃん、あったけぇー…」


ひなちゃんの頭が、俺のあごの高さにちょうどいい。