悪いことしたなと思ったけど、早くひなちゃんを部屋から連れ出さな、もうすぐ0時になりそうやった。


「ううん、大丈夫!なにか用?」


ひなちゃんの問いに対し、俺は手招きをした。


それを見て、まるで子犬のように、ひなちゃんがヒョコヒョコと寄ってきた。

そのひなちゃんの目を、両手で覆った。


「…きゃっ」


ひなちゃんは、小さなかわいい叫び声を上げた。