ベッドの横のデジタル時計を見ると、今の時刻は23:53。

ひなちゃんの誕生日まで、あと7分。


「それにしても、ひなちゃん静かやなぁ」


ひなちゃんの部屋からは、物音一つしいひん。


「寝てんじゃねぇか?」

「主役がいないでどうするんだよ。…でも秋月さんなら、寝ててもおかしくない」

「おい、桔平。ひな呼んでこいよ!」

「おう」

「涼は、部屋の電気なっ」