見てるこっちが、痛かった。


心の中で「がんばれ」と何度も呟きながら、ひなちゃんが下りてくるのを待ってた。



その甲斐あって、ひなちゃんは見事滑りきって、俺らのところにたどり着いた。


「ひな、おめでとー!」

「なんだかんだで、ここまでこれたじゃん」

「最後の方、ちゃんと滑れてたで!」


ひなちゃんは立って転んでを繰り返してたから、それで体が火照ったんか、頬がポッと赤くなってた。