エレベーターに乗り込み、6階へ着くとすぐに、ひなちゃんと絢斗が飛び出した。

2人とも、我先にと部屋を探している。


「なにやってんだ、あの2人は。部屋を見つけても、鍵がなきゃ入れないっつーの」


涼が隣でボソッと呟く。


けど、そんな子どもみたいなひなちゃんも、またかわいいなと思って、後ろから眺めてた。



涼が鍵を開けると、絢斗が喜んで部屋に入った。