行きは、絢斗の隣に座った。



バスは走りながら、途中何回かトイレ休憩を挟んだ。

けど、ひなちゃんは熟睡したまま、1回も起きひんかった。


ひなちゃんとは正反対で、その隣に座る涼は、俺がふと目を覚ますたびに起きてた。


「涼、寝ぇへんの?」

「寝ようと思っても、10分くらいしてまた目が覚める」

「そりゃこんな時間にコーヒー飲んでたら、目冴えるやろー」