男は由香里を指差し、口をあんぐりと開けて叫んだ。


こんな場面で、そんなことを言われるとは思わなかった。

しかし、嘘をつくわけにもいかず、由香里は否定しなかった。


「やっぱりー!まさか、こんなところで会えるなんて!!」


なぜかこの場で、握手をするハメに。


「あ、あの…。一応、警察を呼んだ方が……」

「あ~、警察?呼んだ方がいいかもね」

「それなら、私が呼びまー…」