「やっぱり由香里チャン…、脅されてたのか」


絢斗の言葉に、由香里はゆっくりと頷く。


脅されてた…?

…由香里が?


俺には、さっぱり訳がわからなかった。

てっきり俺は、ホストにハマってるものかと…。


そして由香里は、グスンと鼻をすすりながら話し始めた。



今から、数週間前。

12月に入ったばかりの頃。


夕方、由香里が車に乗って、地元の道を走っていたときのこと…。