「…えっ」


どこか、確信を持ったような絢斗の問い。

それに対し、思わず口ごもる由香里。


なんて返事をしようかと答えを探すかのように、由香里の目がせわしなく動いている。


明らかに、あの由香里が動揺していることが見て取れた。


「…な、なんでそんなこと聞くの?」

「いや、なんとなく。でもひなから話を聞いて、おかしいと思ったんだ。5万の次は、20万なんて」