理由も知らずに大金を貸しても、なんの疑念もなく由香里と接している秋月さんには、本当に尊敬する。


「と、ボディガードもついてきたんだけど…」


秋月さんは遠慮がちに、俺らの方に視線を送った。


その視線を受け取り、俺たちは歩み寄った。



「…あっ。この前の、絢斗くん…だっけ?」

「そう!由香里チャンに名前覚えてもらっちゃった~♪」


なにニヤニヤしてんだ。