明日とはまた急な話だが、特に予定も入っていなかった。


いや。

もし予定があったとしても、この件を優先していただろう。


『あっ、でも涼!由香里チャンを頭ごなしに怒鳴るなよ?』

『怒鳴らないし。ただ話を聞くだけ』

『ん~…。でも俺の勘だと、この由香里チャンの…なにか臭うんだよな~』

『…確か、タクシーでもそんなこと言ってたな。臭うって、なにが?』