まず、20万を貸してくれだなんて普通じゃないっ。


そのために由香里に会いに行くだけなのに、このバカといったら…。


『そうか~。お前まだ、由香里チャンのことが好きだったんだな~!』

『いや、好きじゃないしっ』


今は100%、気持ちは秋月さんの方に向いている。


『俺は応援するぜ!相談にも乗るぜ!!』

『だから、違うって…』


それに、あからさまに嬉しそうな絢斗の声。