これで、由香里の頼んでいた20万は軽く貯まった。


…あとは、どうして由香里がそんなに金に困っているかということだ。



「その20万、いつまでに渡すの?」

「1月の中旬くらいには、貸してほしいって言ってた。でも、なるべく早い方がいいらしい」


それを聞いて、腕を組む絢斗の姿がルームミラー越しに見えた。


「由香里チャンに金渡す日、俺も連れてって」