なにもないなら、こんなキャバクラなんて、好き好んでこないし。


今は、この席から秋月さんの様子がまだ見えるからいいが、本当は早く指名して、他の男から引き離したかった。


なんで絢斗、まだ指名しないんだよ。

俺、もうこのコたち飽きた。


俺が、そう思っていると…。



「ごちそうさまでした~♪失礼しま~す」


1人が、テーブルから離れた。


はい、さようなら。