「じゃ、行くぜっ」


絢斗はドアノブを握り、ゆっくりと開けた。



中は俺が行くバーと同じように、BGMが流れていた。


「いらっしゃいませ。神龍寺様でございますね?」


すぐさまボーイが現れた。

まるで、予約してきたかのような扱いだ。


俺たちは、一番奥のテーブルに通された。


タバコや酒の匂い。

そして、男と女の楽しそうな笑い声。


これが、キャバクラなんだと思った。