だから歳をごまかすくらいは、絢斗がいるならなんとかなるだろう。


もちろん金も、絢斗の奢り。


ごちそうさまでーす。



12月24日。

fairyへ行く日。


今日の気温はぐんと低く、朝から雪が散らついている。


俺は、チェック柄のキャメルのマフラーを首に巻いた。


集合時間に間に合うように家を出ると、桔平と同じ電車だった。


どうせ絢斗はいつも通り遅刻だろうと、2人で笑っていた。