「今日も送ってくれて、ありがとう!」

「いいよ、べつに」


秋月さんは、家の門を開ける。


「じゃあねっ」


振り返って手を振る秋月さんに、思わずはにかんで微笑んだ。


「うん。今日は、早く寝ろよ」

「はーい!」


そう言って、秋月さんと別れた。



“今日も眠たそうにしてたけど、そんなに最近忙しいの?”

“…うんっ。ま…まぁね”


秋月さんにも、忙しいときがあるのか?