ー2班ー  美姫Said

「まじやってらんないわよ!!」

謎の声がスピーカーから消えた途端、同じ部屋にいた神崎玲美亜が怒鳴った。

「玲美亜ちゃん…。」

「大体どういうこと!?目を覚ましたら謎の部屋にいて死のゲームをしろですって!?そんな馬鹿げたことするはずがないわ!」

「玲美亜…落ち着けよ…。」

そう言ったのはいつも弱気の白石翔。

「落ち着け!?あんた馬鹿じゃないの!?死のゲームやれって言われて落ち着いていられる方がどうかしてる!」

その途端、どこから出てきたのか扉が現れ、勝手に開いた。

「なに?進めってこと?」

玲美亜は扉をにらむと翔を扉の方へ押した。よろよろと翔は扉の外へ出た。

「ふぅん。扉の外へ出てもなにも起きないのね。」

「ちょっ…翔を囮に使ったの!?」

慌てて言う咲穂に玲美亜は涼し気な顔で

「そうだけど?」

と言って部屋にあったスマホを取りどこかへ行ってしまった。
翔はただ呆然とその後ろ姿を見ていた。

「俺らも行こうぜ。」

「そうだね…。」

私達はスマホを持ち行くあても分からず部屋から出た。