『みなさん目が覚めたようですね。』
天井の端にあったスピーカーから声が聞こえた。その声は教室で聞いた謎の声と同じだった。
『さぁ。ゲームを始めましょうか。』
ゲーム?
スピーカーから聞こえる声がそう言った瞬間ー。
私達の目の前にスマートフォンが現れた。
「なにこれ。」
「スマホ?」
『これからみなさんには生死をかけたゲームをしてもらいます。』
「は…?」
「生死をかけた…ゲーム…?」
「意味分かんないんだけど…!」
『ルールは簡単です。そのスマートフォンに表示されるミッションをクリアすればいいのです。最後の一人になるまでゲームは終わりません。一回のゲームで一人に死んでもらいます。チームは5チーム。テレビに右から映っている順でチームの番号は決まっています。』
「ちょっとまってよ!!」
真っ青な顔で怒鳴る未来。
その声は恐怖のせいか震えていた。
『何ですか?』
どうやらスピーカーを通して会話が出来るらしい。
「なんなの!?急に生死をかけたゲームを始めるなんて言われても意味分かんないんだけど!それにここどこ!?」
『それは自分達で考えてください。さぁ。ゲームを始めます。』
ビィーーー。
未来の質問はことごとく無視され…。
ステージの幕が上がるかのように死のゲームはスタートしたー。