いったい何時間たったんだろう。
私が目を覚ますとそこはさっきまでいた見慣れた教室ではなかった。
広く薄暗い部屋。そこらへんには数人の生徒が倒れている。
「ここどこ…?」
「美優!目が覚めたの!?」
そう声をかけてきたのは芹香。
「芹香!ここどこ!?」
「分かんないっ!」
この声で起こされたのか、みんながどんどん起き上がった。
「ん…?ここどこだ?」
「何この部屋。」
この部屋にいたのは私を含めた6人。
私、芹香、優也、未来、奈穂、祐樹。
「みんな、ここどこだか分からないよね?」
「全くわかんない。確か教室の扉が開かなくて…死ねって誰かが言って…その瞬間すごく眩しい光に包まれて…。」
「そっからの記憶がないんだよな。」
静まり返る室内。
いったいここがどこなのか分からない。
どうしてここにいるのか分からない。
他のクラスメイトがどこにいるのかも分からない。
プツンッー。
急に上の方から謎の音が聞こえた。それはみんなも聞いていたようで、一斉に上を向く。そこには少し小さめのテレビが5台。
一つは私達を映し、他のテレビはこの部屋にいないクラスメイトを映し出していた。