カタカタカタッー。

「何の音…?」

みんなが耳をすませばその音のする方向を向く。
その視線の先にあるのは…あの人形だった。
人形はカタカタカタッと音をたて首をゆっくり横に曲げていた。

「ひっ…!なんで勝手に動いてんのっ!?」

「きもちわるいっ…!!」

そう誰かが言った瞬間ー。

『Die. Die.』

どこからか声が聞こえてきた。
それは女の子の声。

「英語…?」

「死ー?」

そうボソリとつぶやいたのは学年トップの朝霧慎也。

「死…?」

「あぁ。」

その言葉によりクラス中が凍りつく。

死?
どういうこと?

混乱する頭で考えても何も浮かばない。

「な、何言ってんだよ!こんなのあり得ねぇって!なんかのドッキリだろ!」

「そ…そーだよ!こんなの…ありえないよね!」

そうだそうだとみんなが言う。
ほんとにそうならどうやってこの人形は喋ってるの?

『ドッキリじゃないって事を分からせてあげるー。』

またあの声が聞こえてきた。
そして眩しい光がクラスを包み、私は意識を手放した。