『それでは第一問。国語の問題です。今から目の前のモニターにうつる漢字の読みを答えてください。』

そう声が聞こえると、モニターに憂鬱の文字が映し出された。

ピンポンッー。

最初にボタンを押したのは慎也。
慎也はかけているメガネをクイッと上げて

「ゆううつ。」

と答えた。

ピンポーンッー。

クイズ番組で聞くような音が聞こえ、

『おめでとうございます。正解です。次の問題にうつりますね。』

と、いう声が聞こえた。

『次の問題は数学です。今からモニターにうつる問題の答えを答えてください。』

やはりさっきと同じように問題がすぐにモニターに映し出された。