『結構人数が減ってきましたね。まだまだゲームは続きますよ?ミッション7の始まりです。今回はさっき足が遅い人だったので足が速い人にしましょうか。今回も4人です。もちろん制限時間は5分後です。それでは投票スタート。』

足が速い人…。
まさか…陸…投票されちゃう…?

一之瀬陸は私の彼氏。
2年間片想いを続け告白したら見事成功。
私は陸と付き合うことになったのだ。
陸は駅伝部の中でも1位2位をあらそうほど足が速い。
だからもしかすると陸は投票数をたくさん得てしまうかもしれない…。

私は陸以外の名前を書き投票箱に入れた。

『5分経ちました。投票結果を発表します。佐々木蓮、小笠原暁、野原湊…』

どうか…陸が入っていませんように…。

『…一之瀬陸。』

あぁ…。
陸が…陸が入った…。

『この4人にはこのゲームをやってもらいます。』

そう声が聞こえた瞬間4人は姿を消しモニターに映し出された。
そこには大きな扇風機と長い通路。