また『パチンッ』という音が聞こえるとどこからか理乃が帰ってきた。その目は光を宿していなく、とても疲れて絶望的な目をしていた。
「理乃っ!!あんた何してんのよ…!!」
「何って…自分が生きるために…麻由を殺したの…。」
「なんで…あんなことするのよ…!」
「そうでもしないと自分が死ぬのよ?」
『そうです。生きたいなら相手を殺すのです。それがこの死のゲームです。』
自分が生きるためには誰かを犠牲にしなくてはならない。それがこの死のゲームー。
この状況をみて自分が生きるか友達を助けるかー。それを決めるのは案外簡単なのかもしれない。ほとんどのクラスメイトの考えは決まっているだろう。
『自分が生きるために友達を犠牲にして生き残る』とー。
東条麻由 死亡