「麻由!理乃!」
『それでは殺し合いをしてもらいます。方法は簡単です。そこに置いてあるナイフを取って先に相手を殺したほうが勝ち。つまり生き残れます。それではスタートー。』
その瞬間ー。
二人は信じられない行動をとった。
なんとナイフを取って二人は相手に向かっていったのだ。ナイフがぶつかる音が何度か響く。
そして数秒後ー。
「いたっ…!!」
理乃の持っていたナイフが麻由の肩を切り裂いた。制服の上から血が滲み出ているのがモニター越しにも分かった。痛みをこらえている隙に麻由の腹に理乃はナイフを刺したー。
「あぁぁぁぁぁぁぁっ!!!」
麻由の血がナイフを伝いどんどん垂れてくる。少しすると麻由の足元には血だまりが出来ていた。
そして…。
麻由は地面に倒れ込むとそのまま動かなくなったー。
「ま…麻由ー!!!!」
モニター越しに見ていた麻由の親友の菜穂が泣き崩れる。その様子を見てみた私も涙ぐむ。
『理乃さん、勝利おめでとうございます。あなたの勝ちです。』