投票所にはまた何人かのクラスメイトがいた。みんな顔が真っ青だ。その中でも1番顔が真っ青で怯えた表情を見せているのは東条麻由。運動が苦手で体育祭のリレーではビリに近かった。
「俺、投票用紙入れるわ…。」
そう言って一之瀬陸は白い紙を投票箱に入れるた。それが合図かのようにみんな名前を書いて投票箱に入れていく。
そしてあっという間に時間が過ぎてー。
『20分経ちました。投票結果を発表します。投票数が多かったのは東条麻由、品川理乃。そしてみなさん気になっていると思っていると思います。なぜ2人書いてもらったのか…。それは…二人に殺し合いをしてもらうからです。』
「え…?」
「こ…殺し…合い…?」
「どういうこと…?」
『生きるには一人が死ぬようです。だから殺し合いをしてもらうのです。友情の儚さが分かりますよ。それでは二人には別室に移動してもらいますね。』
その声が聞こえ、『パチンッ』という音が響き渡るとー。
ついさっきまでそこにいた麻由と理乃が消えていたー。
「ま…麻由!?…理乃…!?」
「どこ行ったの!?」
「消えたってこと!?」
ざわざわと騒ぎ始めるみんな。しばらくすると『プツンッー。』と音がすると上のモニターに消えた麻由と理乃がうつっていた。