その数秒後ー。

『みなさん10分経過したので投票はここまでになります。ミッション1の犠牲者は高松亮平さんですね。クラス全員一致ですよ。余程のバカなんですね。』

「なんだとっ…!!!」

『それではミッション1の犠牲者である高松亮平さんの死刑を開始しますー。』

「え…?」

そう亮平が呟いた途端ー。

バチュンッー。

「きゃあああああああああっ!!!!」

一瞬の出来事だった。
周り一面が血の海になり亮平は…見えない力に潰されたかのように…粉々に潰れ全身原型をとどめていなくて…単なる肉の切れ端になったー。

「りょお…へい…?」

「うっ…!!」

「え…死ぬって…マジなの?…」

「亮平!!亮平!!」

泣き叫ぶ人…亮平の肉の切れ端をみて狂ったように騒ぐ人…何度も名前を呼ぶ人…恐怖に怯えてる人…。

「あ…あぁ…あぁぁ…。」

私達が…私が…亮平を…殺したー。

『みなさん、これで分かりましたか?ここでは死は当たり前です。助かる方法はただ一つ。最後まで生き残ってください。生き残った者だけがこれからも生きられます。その他の人に待っているのは『死』だけです。』

「そんな…。」

亮平の死を目の当たりにした私達の未来は真っ暗で…時間が経つことが絶望でしか無かった…。
 
      高松亮平 死亡