ー5班ー  由紀Said

「まぁ、このミッションをクリアすればいいんでしょ?」

沈黙の中最初に口を開いたのは学級副委員の明石紀香。

「まぁ、そうみたいだけど…。」

「なんだ。簡単じゃない。はやくこの部屋から出ましょーよ。ずっとここにいても何も始まらないから。」

「そうだね…。」

淡々と話す紀香にみんな圧倒されながら何とか相づちを打つ。
それもそのはず。急に生死を決める死のゲームをすると言われたのだから。誰でも呆然とするのは当然。

「ほら、はやくいこー。」

紀香はいつの間にかスマホを持って扉の前に立っている。私達は

「うん。」

と言ってスマホをとり紀香のあとに続いた。