2人に話を聞いてもらえて少しスッキリしたのか、勉強がはかどった。


少し休憩しようとなった時、居間にぞろぞろと人がはいってきた。



「華さんが居ると聞いたので、ご挨拶をと思ってね」



年配の男性はそう言って華に近づいた。



「おじ様、ご無沙汰しております。 政宗(まさむね)さんと光(ひかる)さんもお元気そうで良かったです」

「いつ見ても華ちゃんは愛らしいね。 ところでそちらのお嬢さんは? 初めましてだよね?」

「あ、初めまして。 お邪魔してます。 クラスメイトの大石 葵です」



3人に値踏みされてるみたいで居心地悪い。



「3人揃ってるなんて珍しいじゃん」

「着替えに寄ったらたまたま父さんと政兄とバッタリね」

「お前はいつまでもフラフラしてないでいい加減__」

「はいはい、もう政兄の小言聞き飽きたから」



真面目な長男の政宗さんと遊び呆けてる次男の光さんってとこかな?



「ところで葵ちゃん、彼氏いる?」

「へ? いませんけど……」

「ええ? 本当? じゃあ俺とかどう? いった!」

「お前は誰彼構わずそういう事を言うんじゃない」

「好みの子にしか言ってないよ」

「そういう問題じゃない。 誠意の問題だ」

「相変わらずおっも!」



この2人足して2で割ったらちょうどいいんじゃ?と思ったけど、それが樹希かも……と思った。